海外旅行保険というのは海外旅行では必須のアイテムであろうと思う。
海外を旅していると意識しない部分でトラブルに突然巻き込まれるということが多いからだ。
かくいう僕自身も海外旅行保険というのは単なるお守り程度のものであるかと思っていたフシもなかったわけではない。そうめったにトラブルというのは起こるものではないからだ。
僕がこれまでに海外旅行保険のお世話になったことは過去に一度きりである。
それは学生時代にチェコに行ったときのことであった。一ヶ月間の予定のヨーロッパ旅行であって、それは最終日に起こった。旅行ももうすぐ終わりであるし、観光地もほとんど見終わって、あとはお土産を大量に買うだけという状態のときに、僕は荷物を常宿にしていたプラハのとある安宿にすべて置きっぱなしにしておいたのだ。
ドミトリー(ベッドがいくつもある部屋)に泊まると、自分の荷物はたいてい自分のベッドの近くに無造作に置いておくということが多く、もちろんセーフティーボックスなどを備えた宿などもないこともないが、僕は面倒くさくてセーフティーボックスを利用したこともなかった。
「まあ、取られるものもないだろう」などという風に完全に高をくくっていたのがいけなかったのだろう。その最終日に、プラハの街で購入した手に抱えきれないほどのお土産をいったん宿に置いてこようと、宿に帰ると、僕のベッドの隣に見知らぬ男が座っていた。
西洋人であったが、どことなく薄汚い身なりをしていて、目つきがどんよりと曇っており、どうもただのバックパッカーではなさそうだという気はした。
二言、三言、言葉を交わしてみた。どこから来たのか?とか、プラハの印象はどうか?とか、そんな世間話だ。
僕はもっとお土産を買う必要があったのもあって、その男を残して部屋をあとにした。
手荷物もすべて部屋に残したのがまずかったのもあろう。僕は嫌な予感がしたのであるが、僕の予感が当たってしまった。
部屋に戻ってみると、僕の手荷物のナップザックがきれいになくなっていた。
そのナップザックにはCDプレイヤーやら書物やら旅行中に書いたメモやらが入っていた。
品物そのものよりも、「強盗の被害にあった」という事実にしばらく呆然としていた。
それでも、気を取り直して、プラハの警察署に行き、事情聴取を受けて、何とか強盗の被害届の書類を作成してもらった。
この警察署に行って、書類を作成してもらうという作業は、面倒くさいものなのだけれども、あとで海外旅行保険の申請をする際に必要になってくるので面倒くさくでも避けて通れないことである。
最終日なのであるから、のんびりと旅の余韻に浸りたかったのではあるけれど。
旅から帰って、そのプラハの警察署で作成してもらった書類とともに、保険会社に請求をすると、少し時間はかかったがお金だけは戻ってきた。
失った品物は戻ってこないことはもちろんであるけれど、ほんの少しだけ気が晴れたことは事実である。
そのときの僕のケースであると、被害にあったのが品物であるからよかったけれども、病気やケガの場合だと、海外旅行保険というのはいざというときにかなり頼りになると思う。
そんなわけで、僕は今回の旅行でも、海外旅行保険に出発の直前になって保険契約をした。たまたま、AIUのカウンターが見えたので、AIUにした。手続きはかなり簡単であって、住所などの個人情報を書くくらいだったと思う。
なんだか、海外旅行保険の勧誘のような文章になってしまった。
ただ、海外旅行保険は実際に無駄ではなかったということと、短期間ではあっても掛け捨てで入っておくことは決して損にはならないということを伝えたかったのである。
※ホームページでもヨーロッパ旅行の情報を載せています。あわせてこちらもどうぞ。
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