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成田空港内の喫茶店

2007.10.12.05:57

空港内の喫茶店で飛行機に乗り込む前に一服するという瞬間は、僕にとってはおそらくこの世の中でトップ5に入るほどのそれほどの価値のある瞬間だ。
何しろ、日々の労働から解放されて「さあ、これから海外旅行に行くぞ!」という瞬間に、ワクワクした気持ちを抱えつつ、喫茶店でのんびりとタバコをふかしているひと時に、これに勝るものは無いのである。

めったに行く海外旅行ではないだけあって、僕はその喫茶店選びは非常に真剣に行なわなければならないと思った。たかが、喫茶店であるけれども、空港内のそれは雰囲気というか気分を高める上で重要なのだ。僕はかれこれ、30分近くも空港内でウロウロしていた。もっとも、スターバックスのような比較的新しく、現代的な喫茶店になると、「禁煙」のルールになっていることも多く、喫煙にこだわりつつ、雰囲気がいい喫茶店ということになると探すのに少々手間取ることになった。

僕が探しきれた範囲では、喫茶店ではなかったが、一つは中華料理屋、もう一つはファミリーレストランが喫煙できるということらしかった。
ファミリーレストランに入ってしまうと、当然のことながらファミリーが大挙して押し寄せてくることが予想されたこともあるし、また実際に窓越しにファミリーが大勢いるのが視界に入ったので、僕は中華料理屋に入ることにした。

僕はファミリーが嫌いなのではない。家族制度に反対する人間でもないのであるが、それでも、子供がうるさくギャー、ギャー泣き喚いたり、スピーカーが壊れたような子供のキンキン声をちょっとでも耳にしたら、それこそ、旅の楽しい気分が一気に台無しになるのではないかと危惧したのだ。

中華料理屋はドリンクバイキングが400円であった。
400円という値段も非常に手ごろである。腹は空かしていなかったこともあって、ドリンクバイキングのみを頼もうと思ってその店の中へと入っていった。

店に入ると、背の高い割とスリムな感じの黒い服を着た美しい女性が案内してくれた。「飲み物だけ飲むつもりですがいいですか?」とたずねると、快く承諾してくれた。
店の中には僕のほかには一人だけ中年女性が、店の隅に一人座っているだけであった。朝、割と早かった時間のせいもあろう。

僕は席につくと、さっそくドリンクをとりに、ドリンクバイキングのコーナーへと向かっていった。

アイスコーヒーにするかそれとも炭酸飲料にするか少々迷ったのだけれども、やはり、濃いアイスコーヒーによって、眠った頭をキリリと目覚めさせたいという気分であったのでアイスコーヒーにした。

そのアイスコーヒーはうまくもまずくもなかった。
ただ、僕はそのとき、そのアイスコーヒーの味というものに対してさした考えを抱かなかったと思う。それよりも、僕はそれこそボーッとしながら物思いにふけっていたのだ。

しばらくすると、制服を着た四人組があらわれて、一人は女性であり、あとの三人は男性であった。観光関連の仕事をしている人たちなのか、あるいは成田空港の職員であったのか、確認をしたわけではないので事情はさだかではない。

そうこうしているうちに、チェックインの時間が近づいてきた。
僕は重い荷物を背負い込むと、会計を済ませたあとに外へ出た。

※ホームページでもヨーロッパ旅行の情報を載せています。あわせてこちらもどうぞ。

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プラハ〜都市の隠れ家を探す旅

成田空港で海外旅行保険の契約をする

2007.10.12.05:59

海外旅行保険というのは海外旅行では必須のアイテムであろうと思う。
海外を旅していると意識しない部分でトラブルに突然巻き込まれるということが多いからだ。

かくいう僕自身も海外旅行保険というのは単なるお守り程度のものであるかと思っていたフシもなかったわけではない。そうめったにトラブルというのは起こるものではないからだ。

僕がこれまでに海外旅行保険のお世話になったことは過去に一度きりである。
それは学生時代にチェコに行ったときのことであった。一ヶ月間の予定のヨーロッパ旅行であって、それは最終日に起こった。旅行ももうすぐ終わりであるし、観光地もほとんど見終わって、あとはお土産を大量に買うだけという状態のときに、僕は荷物を常宿にしていたプラハのとある安宿にすべて置きっぱなしにしておいたのだ。

ドミトリー(ベッドがいくつもある部屋)に泊まると、自分の荷物はたいてい自分のベッドの近くに無造作に置いておくということが多く、もちろんセーフティーボックスなどを備えた宿などもないこともないが、僕は面倒くさくてセーフティーボックスを利用したこともなかった。

「まあ、取られるものもないだろう」などという風に完全に高をくくっていたのがいけなかったのだろう。その最終日に、プラハの街で購入した手に抱えきれないほどのお土産をいったん宿に置いてこようと、宿に帰ると、僕のベッドの隣に見知らぬ男が座っていた。

西洋人であったが、どことなく薄汚い身なりをしていて、目つきがどんよりと曇っており、どうもただのバックパッカーではなさそうだという気はした。

二言、三言、言葉を交わしてみた。どこから来たのか?とか、プラハの印象はどうか?とか、そんな世間話だ。

僕はもっとお土産を買う必要があったのもあって、その男を残して部屋をあとにした。
手荷物もすべて部屋に残したのがまずかったのもあろう。僕は嫌な予感がしたのであるが、僕の予感が当たってしまった。

部屋に戻ってみると、僕の手荷物のナップザックがきれいになくなっていた。
そのナップザックにはCDプレイヤーやら書物やら旅行中に書いたメモやらが入っていた。
品物そのものよりも、「強盗の被害にあった」という事実にしばらく呆然としていた。

それでも、気を取り直して、プラハの警察署に行き、事情聴取を受けて、何とか強盗の被害届の書類を作成してもらった。

この警察署に行って、書類を作成してもらうという作業は、面倒くさいものなのだけれども、あとで海外旅行保険の申請をする際に必要になってくるので面倒くさくでも避けて通れないことである。

最終日なのであるから、のんびりと旅の余韻に浸りたかったのではあるけれど。
旅から帰って、そのプラハの警察署で作成してもらった書類とともに、保険会社に請求をすると、少し時間はかかったがお金だけは戻ってきた。

失った品物は戻ってこないことはもちろんであるけれど、ほんの少しだけ気が晴れたことは事実である。

そのときの僕のケースであると、被害にあったのが品物であるからよかったけれども、病気やケガの場合だと、海外旅行保険というのはいざというときにかなり頼りになると思う。

そんなわけで、僕は今回の旅行でも、海外旅行保険に出発の直前になって保険契約をした。たまたま、AIUのカウンターが見えたので、AIUにした。手続きはかなり簡単であって、住所などの個人情報を書くくらいだったと思う。

なんだか、海外旅行保険の勧誘のような文章になってしまった。
ただ、海外旅行保険は実際に無駄ではなかったということと、短期間ではあっても掛け捨てで入っておくことは決して損にはならないということを伝えたかったのである。

※ホームページでもヨーロッパ旅行の情報を載せています。あわせてこちらもどうぞ。

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プラハ〜都市の隠れ家を探す旅

チェックインを済ませる

2007.10.12.06:01

今回の旅はスカンジナビア航空を利用したので、スカンジナビア航空のチェックインカウンターに行った。

幸い、チェックインで長蛇の列で自分の番を待たなければならないということはなかった。この長蛇の列を待つという作業が

自分自身はかなり苦手であって、正直言って、例えば、ゴールデンウィークであるとか年末のハイシーズンであったら、僕は海外旅行に行くということは不可能であろうと思う。

いや、不可能であるという言い方はあまりにも誇張が過ぎるというそしりを免れないけれど、それくらい列にきちんと並んで順番を待つということが苦手だ。

毎日の通勤においても、これは言えることであって、列車を二十分もホーム上で待つということになると退屈でイライラで頭がだんだんと沸騰してきてしまう。

混雑に巻き込まれないという観点だけからみてもオフシーズンの海外旅行はやっぱり気楽なのだ。

ハイシーズンというのは、ハイシーズンだけあって気候がかなりよかったりするというメリットもあるけれど、そして、オフシーズンのデメリットはやたらと寒い時期に旅行しなければならなかったりというのがある。今回は寒さをのぞけば、旅はかなり快適であった。

チェックインを済ませて、しばらくしてから税関をくぐる。
マクドナルドがあったので遅めの朝食をとる。

免税店でマルボロを1カートン購入した。免税店の楽しみというのは人それぞれあるだろうけれども、僕の場合は安いタバコを買って旅に出るというのは格別の喜びがある。

もちろん、「現地調達主義」というものを徹底させるのであれば、そして、たいていのモノは海外の現地の商店で手に入るものであるが、タバコも基本的には現地で購入するべき品物である。

だが、北欧は物価がやけに高いと聞いていた。今回、デンマークとチェコとイギリスの三ヶ国を旅する予定であったのであるが、その中でもデンマークとイギリスはタバコの値段もかなりするようだ。

多少はその二カ国のタバコの味というものに憧憬に似た感情を抱きつつ、吸ってみたいという気持ちはあったのだけれども、やはり、免税店の安さにはかなわなかった。

※ホームページでもヨーロッパ旅行の情報を載せています。あわせてこちらもどうぞ。

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プラハ〜都市の隠れ家を探す旅

成田からコペンハーゲンへ(その一)

2007.10.13.01:16

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成田空港で飛行機に乗った瞬間に、飛行機の車輪が空中に浮き上がった瞬間、僕は、「ああ、これでしばらくの間、あらゆる日本国内におけるしがらみやら、労働やらから一定の間、解放されるぞ!」という歓喜に満ちた感情を味わう。

旅というのは海外・国内問わず、日常からの脱出であるとか解放を意味すると思うが、それが海外の場合、より強くあらわれる。まず、日常における自分自身を取り巻く人間関係からの解放である。

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また、海外であれば自分を追ってくる人間は一人もいない。本来なら現実に大勢の人間が自分を追ってくるというような「人気者」こそが、こういう感情を味わうべきであろう。つまり、その人がいなくなったら本当に困るというような人間こそが、それこそ、旅による日常性の逸脱であるとか、解放感うんぬんの話をする資格があるのだと思う。

僕は誰にもあまり必要とされていないということを自分自身で自覚していた。
そしてこれが単なるレジャーの一種であって、余暇以上の目的も何ももっていない旅であることは十分すぎるほど分かっていた。

しかし、そうであるからこそ、自分自身がこの世におけるちっぽけな存在に過ぎないということを自覚するからこそ、旅というものを通して得体の知れぬ非日常性を味わうということは重要であると思うのだ。誰も僕の隣に座っている乗客が、僕であるということに気がつくこともなく、また、周囲を見回しても知っている人などは誰もいない。

そういう状況の中で、すごく単純なことだが、自分を何か映画の中の主人公であるかのような錯覚に陥らせてくれるのが、海外旅行なのである。

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成田からコペンハーゲンへ(その二)

2007.10.13.01:19

スカンジナビア航空に乗ると、座席の前に小さなモニターが装着されているのを目にする。これはテレビ番組だとか映画であるとか、テレビゲームだとかを、イヤホンを使って、自分の好きなプログラムを利用できるというシステムである。

このモニターがついている飛行機というのは、何もスカンジナビア航空だけの話ではないらしい。よほど、マイナーな航空会社であるならばともかくとして、今ではたいていの航空会社の飛行機においてこのサービスが当たり前のようになっているようだ。

成田からコペンハーゲンまでは十時間ほどの時間がかかる。
それくらいの長い時間、飛行機に乗っているとさすがに退屈という問題に直面する。おまけに体が窮屈であるという事情も手伝って、体全体と脳細胞がなにやらムズムズとしてくる感覚というか、いてもたってもいられなくなってしまうのだ。

おまけに、僕は飛行機の中で眠るということが出来ない。
今回は一人旅であるということもあって、誰かとともに長い空の旅の間、喋っているというわけにもいかない。

そういうわけで、僕はこの座席の目の前にあるモニターを使って、テレビゲームをやってみた。テレビゲームをやるのはすごく久しぶりだ。子供の頃、ファミコンという昔懐かしい遊びが流行したけれど、そして、その後もテレビゲームというのは機種を変えつつ進化し、様々な商品が登場してきたが、僕はある時期を境にゲームをやらなくなっていた。

その時、僕がやったのは、ゴルフゲームとクイズゲームの二つであった。
ゴルフゲームの方は、ビリヤードに似ていた。上から見下ろす画面になっているのが特徴であった。最初、操作方法にかなりの難を感じたのだけれど、やっているうちに慣れてきた。

正直言って、このゴルフゲームを日常でもやるか?と聞かれたら、やらないと即答してしまいそうなそんなしょうもないゲームである。

だが、やっているうちに、はまっていってしまうのが、こういうゲームの不思議なところだ。「ヨーシ!前面クリアしてやるぞ!こうなったらとことんやってやる」と意気込みながら、コペンハーゲンに到着するまでほとんど一睡もしないでゲームに熱中していた。

もう一つのゲームは、クイズゲームであったが、これはすべて英語で書かれていた。三択とか四択などで、英語圏のクイズが出題される。

これは、語学のレベルがどうとかいう話ではなくて、英語圏に生まれた人間でないと分からないようなクイズが多く出題されていた。最初は物珍しいのもあってしばらくの間、そのゲームに取り組んでいたのだけれども、だんだんと飽きてきてしまった。

そんなこんなでようやくのことで、コペンハーゲンの空港に到着した。

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